口裂け女
口裂け女とは、口が耳まで裂けた女の怪異で、1979年に日本全国で噂された都市伝説。

- 分類
- 都市伝説 / 現代怪異
- 分布
- 日本全国(発祥は岐阜県とされる)
解説Overview
口裂け女(くちさけおんな)は、口が耳まで裂けた女の姿をした怪異である。1979年(昭和54年)に日本各地で噂され、新聞やテレビでも取り上げられた。
噂の原型は、1978年頃に岐阜県で発生したとされる。学校の帰り道、子供がマスクをした女に「私、きれい?」と尋ねられる。子供が「きれい」と答えると女はマスクを外し、口が耳まで裂けているのを見せる。もう一度「私、きれい?」と問い、子供が逃げ出すと追いかけてくる。子供が「きれい」と答えると口をさらに裂かれ、「きれいじゃない」と答えると殺されるという。
この噂は1979年1月から3月にかけて、岐阜県から愛知県、さらに全国へと広がった。学校では集団下校が行われ、防犯ブザーが売り切れるなど、社会現象となった。警察が調べても実在の人物は確認されず、都市伝説として分類される。
口裂け女の起源には諸説ある。江戸時代の怪談「口裂け女」に遡るという説、戦後の闇市で口を裂かれた女性がいたという説、あるいは整形手術の失敗という説などがあるが、いずれも確証はない。1979年の噂は、当時のマスメディアの発達により急速に広まったと考えられている。
口裂け女はその後も形を変えて語り継がれている。1990年代には「口裂け女が来る」というチェーンメールが流行し、2000年代にはインターネット上で新たなバリエーションが生まれた。2007年には『口裂け女』として映画化もされた。
現代では、口裂け女は日本の都市伝説を代表する存在として、海外のホラーコミュニティでも知られている。英語圏では「Kuchisake-onna」または「Slit-Mouthed Woman」として紹介され、ゲームやアニメのキャラクターのモチーフにもなっている。
伝承・史料Lore
質問と返答: 口裂け女は「私、きれい?」と問い、返答によって行動を変える。この質問は彼女の存在理由と結びつき、恐怖の核心となっている。
1979年の騒動: 岐阜県を中心に愛知県、そして全国へと噂が広がり、学校では集団下校が実施され、警察が出動する事態となった。
起源の諸説: 江戸時代の怪談、戦後の闇市での事件、整形手術の失敗など、多くの説があるが、いずれも確証はない。
現代の変容: 1990年代のチェーンメール、2000年代のインターネットでの新バリエーション、2007年の映画化など、時代に合わせて変化している。
出典・参考文献References
- 『日本怪異妖怪大事典』 小松和彦(東京堂出版) 2013 — 口裂け女の項目で都市伝説としての位置づけを解説。
- 『朝日新聞 1979年1月24日朝刊』(朝日新聞社) 1979 — 岐阜県で口裂け女の噂が広がっていることを報じる。
- 『怪異・妖怪伝承データベース』 国際日本文化研究センター — 該当項目の各地事例(2026-09-19)
よくある質問FAQ
口裂け女は実在するのですか?
1979年に警察が調査しましたが、実在の人物は確認されていません。都市伝説として扱われています。
口裂け女の弱点は何ですか?
一部の説では「ポマード」や「べっこう飴」を渡すと逃げるとされますが、これは後年の創作を含みます。
口裂け女の起源は何ですか?
江戸時代の怪談、戦後の事件、整形手術の失敗など諸説ありますが、確証はありません。
最終更新: · 編集: 百鬼編集室